八十八&一二三の文楽れんらくちょう

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【東京新聞】<評>嶋のチャリ場が傑作 国立小劇場 二部「桂川」

【東京新聞】より。

<評>嶋のチャリ場が傑作 国立小劇場 二部「桂川」(2010年9月11日)

 一部(昼)は「良弁杉由来(ろうべんすぎのゆらい)」と新作の「鰯売恋曳網(いわしうりこいのひきあみ)」。「良弁杉」は志賀の里、桜宮物狂い、東大寺、二月堂の四段構成で、鷲(わし)にさらわれた息子の行方を訪ねて三十年、ようやく涙の再会を果たすという渚(なぎさ)(文雀)のつらく悲しい物語。権威の高い大僧正(和生)となっていた光丸と抱き合う母子の姿が感動的。

 「鰯売」は歌舞伎の人気狂言を文楽に取り入れたもの。江戸の昔からあった両者の交流の一つ。今回は三島由紀夫の作を織田紘二が脚色・演出、咲大夫、燕三が節付けしたもの。五条東洞院の傾城蛍火(清十郎)に惚(ほ)れ、鰯売りの仕事も手につかぬ猿源氏(勘十郎)に親の海老名(玉女)が一肌ぬぎ、息子を大名に仕立て蛍火の許(もと)へ送りこむ。咲と燕三が語り、実は二人は相思相愛だったという結末の皮肉が楽しく面白い。

 二部(夜)は「勢州阿漕浦(せいしゅうあこぎがうら)」と「桂川連理柵(かつらがわれんりのしがらみ)」。「阿漕浦」は住と錦糸で語る平治住家が重厚。特に平治(玉女)と治郎蔵(玉也)の関係を詞だけで語り分けた住の力量に感服。

 「桂川」は久しぶりに石部宿から道行まで通す構成で分かりやすい。中で嶋・清友、千歳・清介で語り継ぐ帯屋が今回一番の出来。特に嶋が全身を使って儀兵衛、長吉の人形をリードするチャリ場が傑作。床と舞台を交互に見る客が多かった。二十日まで。

 (津田類=演劇評論家)




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