八十八&一二三の文楽れんらくちょう

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【産経ニュース】九代目竹本源大夫、二代目鶴澤藤蔵 実盛物語で親子同時襲名

【産経ニュース】九代目竹本源大夫、二代目鶴澤藤蔵 実盛物語で親子同時襲名(2011.5.1 08:03)

平家方の武将、瀬尾十郎(桐竹勘十郎、左)と斎藤実盛(吉田玉女、右)は百姓九郎助(吉田和生)のかくまう葵御前の子(のちの木曽義仲)を調べにやってくる
 ■祖父の名跡継ぎ伝える芸

 「血と芸を受け継ぐ、という言葉を実感します」。世襲制度のない文楽界では珍しい、人間国宝の竹本綱大夫(つなたゆう)改め九代目竹本源大夫(げんだゆう)(79)と、鶴澤(つるざわ)清二郎改め二代目鶴澤藤蔵(とうぞう)(46)親子の、同時襲名披露興行が、7日から東京で始まる。4代続く「文楽の家」に生まれた2人が、それぞれの祖父の名跡を継ぐ。(飯塚友子)

                   ◇

 襲名披露狂言は、のちに歌舞伎化もされた時代物の大曲「源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)」の「実盛(さねもり)物語の段」。平家の侍、斎藤実盛の情と機転で、のちの木曽義仲が生まれる経緯が語られる、もっとも有名な場面だ。

 「昭和27年、20歳の時の勉強会で父(初代鶴澤藤蔵)の三味線で初めて実盛をやらしてもらいました」

 源氏に心を寄せる実盛の複雑な心理、斬った女の幼い息子(太郎吉(たろきち))に「鬢髭(びんひげ)を墨に染め若やいで勝負を遂げん」と成長を待ち、若づくりまでして討たれようと約束する男らしさ-。父の三味線で勉強した実盛を、源大夫は息子の三味線で語ろうとしている。

 「一段の最後、三味線で盛り上げる“段切り”も激しい演奏ですから、スカッと弾きたい」と藤蔵。義太夫、三味線ともに見せ場の多い「実盛」を親子は平成15年、前半部だけつとめた。今回は一段全部。

 4月の大阪公演で藤蔵は、心臓手術のため口上しか出演がかなわなかった父の不在を補うようにまる1時間、気迫を糸に乗せた。東京では親子出演を実現すべく、源大夫は稽古に励む。

 「この場をつとめられるのは自分しかいない、という気持ちで語ります」。源大夫は藤蔵を頼もしそうに見て話すが、「文楽の家」ならではの葛藤もあった。源大夫が、30歳だった藤蔵を相三味線(あいじゃみせん)にしたのは平成8年。源大夫も30歳で、父が相三味線を買って出てくれ鍛えられた。「芸の寸法が違った。気持ち悪いほど何も言わず、三味線で『こっち』と導くんです」

 同じ経験を藤蔵も味わう。物語のクライマックスを語る源大夫との力量差は歴然。「いきなり大きな段ばかり次々と。父に引きずり回され、挫折しかけた」

 苦しむ藤蔵を不憫(ふびん)に思いながらも、源大夫は父がそうしたように、黙って息子の成長を待った。以来15年。「よう私の愛の鞭(むち)を受けて立ち、立派な三味線弾きになった」。親子で苦しんだからこそ実現できた同時襲名。藤蔵が席を外すと、源大夫は息子としてではなく、三味線弾きとしての藤蔵をたたえた。

                   ◇

 ■4代続く文楽一家

 家柄を問わぬ実力社会の文楽の世界で、4代続く文楽一家は珍しい。その歴史については新・源大夫と新・藤蔵の共著「文楽の家」(雄山閣)にも詳しい。

 新・源大夫の祖父にあたる七代目竹本源大夫(1881~1935年)は、幅のある美声で知られ、チャリ(滑稽な場面)も得意とした。初代鶴澤藤蔵(1903~65年)は七代目の養子で、清二郎を名乗り華麗な芸風で活躍。昭和27年には戦後文楽を代表する名人、豊竹山城少掾(とよたけやましろのしょうじょう)(1878~1967年)の相三味線となり、藤蔵と改名した。藤蔵の名は18世紀の三味線弾き、大西藤蔵から継いだ。



【ガイド】竹本源大夫、鶴澤藤蔵の襲名披露となる文楽公演は7~23日、東京・隼町の国立劇場小劇場で。

 2人は第1部(午前11時開演)「源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)」の実盛物語に出演。襲名披露口上も行う。他に「傾城恋飛脚(けいせいこいびきゃく)」。午後4時開演の第2部は「二人禿(ににんかむろ)」「絵本太功記(えほんたいこうき)」「生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし)」。問い合わせは同劇場(電)0570・07・9900。1等6500円~3等1500円。学生1等4600円~3等1100円。

                   ◇

【プロフィル】鶴澤藤蔵

 つるざわ・とうぞう 文楽太棹三味線。昭和40年、大阪生まれ。51年、十代目竹澤弥七(たけざわ・やしち)に入門し、鶴澤清二郎(つるざわ・せいじろう)を名乗る。53年、鶴澤清治(せいじ)門下となり、58年初舞台。平成23年4月、二代目鶴澤藤蔵襲名。咲くやこの花賞など受賞歴多数。

                   ◇

【プロフィル】竹本源大夫

 たけもと・げんだゆう 文楽浄瑠璃語り。人間国宝。昭和7年、大阪生まれ。21年、八代目竹本綱大夫(つなたゆう)に入門。竹本織の大夫、五代目竹本織大夫(おりたゆう)、九代目竹本綱大夫を経て、平成23年4月、九代目竹本源大夫を襲名。


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