八十八&一二三の文楽れんらくちょう

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【産経新聞】【鑑賞眼】国立劇場「文楽9月公演」 咲大夫が勇壮な語りで圧倒

【産経新聞】より。

【鑑賞眼】国立劇場「文楽9月公演」 咲大夫が勇壮な語りで圧倒
(2011.9.24 07:49)

 夜の部の「ひらかな盛衰記(せいすいき)」が傑出していた。三段目からの半通しで、落ち延びる木曽義仲の一子、駒若君と、船頭一家の子供を取り違える悲劇。豊竹呂勢大夫(ろせたゆう)の情感こもる語りと、三味線の鶴澤清治の冴(さ)えた糸-。若君が死んだと勘違いしたものの、無事と知ってがっくり息絶えた山吹御前を、笹の上に乗せて引く腰元、お筆の哀感が胸を打つ。
 クライマックスである切り場「松右衛門内(まつえもんうち)より逆櫓(さかろ)」を、豊竹咲大夫(さきたゆう)が力感こもる勇壮な語りで圧倒。鶴澤燕三(えんざ)の三味線も情味を添え、私は久し振りに故竹本津大夫の豪快な語りを懐かしく想起した。
 船頭から武将へと正体を明かす樋口次郎兼光を、吉田玉女(たまめ)が大きく演じ、カットされがちな樋口が松に登る演出も豪壮。吉田和生のお筆の誠実味もいい。続く「紅葉狩(もみじがり)」は豊松清十郎遣う更科姫の扇遣いに拍手喝采。
 昼の部は、国立劇場開場45周年記念をことほぐ「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」で開幕。「とうとうたらり」と翁(おきな)の竹本住大夫(すみたゆう)が荘重に語り、人形の吉田簑助(みのすけ)の端正な姿が見事。三番叟は若手の吉田幸助、一輔(いちすけ)が大奮闘して客席を沸かせ、人形の将来は明るい。
 伊達騒動を描く「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」の御殿の段は、豊竹嶋大夫(しまたゆう)、津駒大夫(つこまだゆう)で。幼君の乳母、政岡の忠義心がわが子を犠牲にするが、その愛情と嘆きの底に沈んだ色気が欲しい。その秘めた華やかさが悲劇を際だたせるからだが、全体に政岡の嘆きにだけ重きを置いた、地味な語りだったのが残念。
 「近頃河原(ちかごろかわら)の達引(たてひき)」堀川猿廻しの段は前半、竹本千歳大夫(ちとせだゆう)の成長ぶりに目を見張った。伝兵衛に女の道を立てるおしゅんの心意気、女心が伝わり、聞き慣れた「堀川」ながら涙が止まらなくなった。千歳大夫の苦労している姿を知るだけに、うれしい驚きだった。(演劇評論家 福本和生)


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