八十八&一二三の文楽れんらくちょう

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【MSN産経フォト】文楽に逢う

【MSN産経フォト】より。

文楽に逢う(2012.01.11)

 全山、見渡す限り満開の桜。煙るような淡いピンクが吉野の山を覆い尽くす。

 正月の大阪・国立文楽劇場に、ひと足早く春が来た。

 恋と忠義はいづれが重い…


「義経千本桜」(道行初音旅) 兄、源頼朝に追われ身を隠す義経を追って、吉野に来た静御前と供をする義経の家来、佐藤忠信。だが、忠信は実は源九郎狐の化身で、付き添う目的は静御前が義経から賜り、肌身離さず持ち歩く「初音の鼓」にあった。鼓は親狐の皮で作られたものだった。吉野の山に咲き誇る満開の桜の中で、恋い慕う人と亡き親、鼓に寄せる互いの思いが交錯するように、華やかで美しい舞が繰り広げられる(人形遣い・佐藤忠信、実は源九郎狐、桐竹勘十郎 静御前、豊松清十郎)


 華やかな太棹三味線の音色にのせて太夫らが語る義太夫節が、恋しい義経を追って、春の吉野山にはるばるやってきた静御前の思いを映し出す。

 「義経千本桜」は、源平の合戦を題材に、壇ノ浦の合戦などで滅びた平家の3人の武将が実は生きていたという大胆なフィクションのもと、戦のむなしさ、人の世の無常を描いた文楽屈指の大作。


まゆ玉などの正月飾りで華やかな雰囲気に包まれる初春公演の国立文楽劇場の館内


 そのうち、今月、上演されている「道行初音旅」「河連法眼館の段」は、静御前が持つ鼓の皮になった親狐を慕う子狐が、義経の家来の佐藤忠信に化け、義経と静のもとに現れるという物語だ。


初春公演の初日、国立文楽劇場では文楽人形による祝い酒が振る舞われるなど、大勢の観客が詰めかけ賑わった


 ファンタジーあふれる世界のなかに親子の情が描かれ、狐が大活躍することもあってとりわけ人気が高い。

 「大好きな役ですね」。源九郎狐を遣う人形遣いの桐竹勘十郎の顔から笑みがこぼれた。人間国宝だった父、先代勘十郎も得意とした役を受け継ぎ、いまや源九郎狐といえば勘十郎、といわれるほどの当たり役となった。


「七福神宝の入舩」宝船に乗って現れた七福神がそれぞれ華やかに芸を披露する。正月らしく福々しい舞台に笑みがこぼれる


 ぽーん。雅な鼓の音がしたと思ったら、鼓の中から白狐が飛び出した。客席から「ワーッ!」と、どよめきの声が上がる。

 ここかと思えば、あちらから。勘十郎の遣う狐は変幻自在。早替り、宙吊り、灯籠抜け…アッと驚くケレンもこの作品の大きな見どころだ。


「義経千本桜」(道行初音旅) アッと驚くケレンも今回の見所のひとつ。見台から現れる源九郎狐(人形遣い・桐竹勘十郎)=舞台稽古から


 「生前、父が、『せっかく昔の人がいろいろ考えてくれたんやから』と、派手な演出でやっていました。最近はあまりケレンをやる方がいなかったのですが、僕は父の精神を受け継ぎたいと思っています」


「義経千本桜」(河連法眼館の段) 桐竹勘十郎の遣う白狐が舞台を縦横無尽に走り回る。醸し出す妖しげな雰囲気の中にも愛くるしさが感じられる。いまや源九郎狐といえば勘十郎、といわれるほどの当たり役でもある


 勘十郎の源九郎狐は、ただ派手で、おもしろいだけではない。その奥底には、親を慕う子の切なる思いが芯に一本通っている。

 文楽の初春公演は、華やかな着物姿の女性も多く、親子連れもちらほら。年の初め。文楽を通して、日本人が古来から大切にしてきた家族の絆や情をいま一度、見つめ直してみたい。

     写真 頼光和弘

      文 亀岡典子


「義経千本桜」(河連法眼館の段) 問い詰める静御前に正体を明かし、鼓への思いを語る源九郎狐。親を慕う源九郎狐の深い思いに静御前も涙する


 【文楽と狐】 文楽の舞台には多くの動物たちが登場します。なかでも活躍度ナンバーワンなのが狐でしょう。国立文楽劇場で上演中の「義経千本桜」にも狐が出てきます。この白狐、鼓の皮にされた親狐を慕って義経の忠臣・佐藤忠信に化け、鼓を持つ静御前に寄り添うように現れます。狐が活躍する作品にはほかに、「本朝廿四孝」「芦屋道満大内鑑」などがあります。いずれも人に化けたり、霊力をもっていたりと、超人的なパワーがあるのが特徴です。


「義経千本桜」(河連法眼館の段) 義経から鼓を賜り、天を駆けあがり帰って行く源九郎狐


頼光 和弘
 事件や事故に災害現場などの緊迫した現場取材が多い無骨者。最近、古典芸能「文楽」の魅力にとりつかれたが「似合わない」との周囲の声も…。チャームポイントはウエスト101センチのビール腹


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